小学1年生のとき、将棋を覚え始めた私に、
父が最初に買ってきてくれた本がありました。
『ジュニア版将棋入門 棋王 加藤一二三 著』
当時の私は、この本の表紙がとにかく好きでした。
大人が3人、頭を抱えて悩んでいる絵。
理由はうまく言えないけれど、子ども心にとてもおもしろく、
何度も眺めていたのを覚えています。
今日、加藤一二三先生の追悼のニュースを見るまで、
自分がこの本をきっかけに将棋を始めたことを、
不思議とすっかり忘れていました。
将棋のルールを覚えたばかりだったのに、
1984年のNHK杯は毎週の楽しみでした。
「加藤一二三、強い!」
「この本はすごい!」
そんな単純で、まっすぐな気持ちで、
夢中になってテレビを見ていました。
決勝は
田中寅彦八段 vs 加藤一二三王位。
加藤一二三 vs. 田中寅彦 NHK杯 - 無料の棋譜サービス 将棋DB2
父の隣で、一手一手に息を詰めながら観戦しました。
結果は、加藤王位の敗戦。
なぜか、私は泣いてしまいました。勝ち負けの意味も、将棋の深さも、
まだよく分かっていなかったはずなのに。
それだけ、心を動かされていたのだと思います。
今になって振り返ると、
子どもの頃に、こんなふうに誰かを応援し、胸がいっぱいになる体験をもらえていたことが、とても尊く感じられます。
将棋という世界に、そしてその道を切り拓いてきた先人たちに、
ただ感謝しかありません。
【元奨の将棋解説LIVE】
【元奨の将棋解説LIVE】藤井聡太竜王・名人 vs 千田翔太八段【第11期叡王戦本戦】藤井猛九段 vs 都成竜馬七段【第39期竜王戦2組】吉池隆真四段 vs 伊藤沙恵女流四段【第39期竜王戦6組】
教室の生徒のみなさんは、ぜひご覧ください。
正直、私なら玉頭戦で一瞬でやられそうですが、
藤井六冠はやはり別格の強さですね。
……とはいえ、
応援は当然、千田八段です。